発刊に寄せて
「深川に生きて 河野順吉伝」出版記念協賛会会長 石田 明男
地域のニュースを伝える郷土紙・北空知新聞社が創業後初めて企画連載された前深川市長河野順吉氏の半生を追った自分史とも言える「深川に生きて 河野順吉伝」を毎回興味深く読んでおりました。
このたび、「深川に生きて 河野順吉伝」の出版の声が各界各方面から数多く寄せられましたことを受け、河野さんと親交のある有志をもって協賛会を立ち上げまして、小生がその発刊の任を引き受けたところであります。
振り返って見ますと河野さんとのお付き合いは、深川市議会の同僚議員として様々な議会活動を通しまして、微力ではありましたが共に市民の福祉増進はもとより深川市の発展を願いながら日夜、地域に足を運びながら市民の声を議会に届けてまいりました。
議員時代の河野さんは、人当りの良さから敵を作らず自ら相手の懐に入っていく、もって生まれた人徳があり誰もが真似のできないものがありました。各政党の政策の違いで議員同士の問題解決に当たっても率先して対話の精神でまずは相手の話にじっくり耳を傾けてから、意見を述べておられました。
私が深川市議会議長に就任したときに河野さんは副議長として支えてくださり、とりわけ議会開会中は常に円滑な議会運営を果たすべく裏方として粉骨砕身の働きをされまして、まさに深川市議会の中核を担っておりました。
また、道外で開催されました全国市議会議長会議で共に出席したときに、河野さんが青年期に中央において日本青年団体協議会副会長の要職を担って大いに活躍されていたこともあり、その当時の全国の青年団仲間の多くが議員として各県において活動されておりました、私は河野さんが会議の合間に全国各市の議長と談笑している姿を何度も拝見し、河野さんの人脈とその顔の広さに改めて驚いたことを昨日のことのように覚えております。
深川市長に就任されてからも、終始一貫市民の中に自ら飛び込んで様々な声を聴きながら地域の要望を着実に達成されました行動力と行政手腕を私は高く評価している一人であり、河野市長時代に深川市民の幸福度は一段と向上していたものと認識しています。
市長在任中は、市職員とともに「チームワーク・フットワーク・ネットワーク」をモットーに、休日返上で自らの健康も顧みないで政策課題に果敢に挑戦されておりましたことに尊敬の念を抱いております。
今回、北空知新聞社が連載されました河野順吉伝は、河野さんの誕生から苦難の農業経営を続けながらの家族愛そして河野順吉を大きく育ててくれた青年団活動をはじめ深川市議会議員や深川市長時代の活躍がつぶさに紹介されております。
この機会に、是非多くの方々に読んでいただくことを願い、発刊に寄せることばといたします。
(元深川市議会議長)
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